「プロとはこうあるべきではないですか」と言われて、あなたは答えることができますか?
幸い、私は自分軸がはっきりしていたので、自分なりの考えをお伝えすることはできました(先方の意図に沿っていたかどうかは別の話として)。
そこで改めて、プロとは何ぞやと考えてみたので、ここにまとめてみたいと思います。
プロとは?
プロフェッショナル (Professional)の略で、その分野で生計を立てている人のことをいいます。あるいは、スポーツ選手のように、統括する団体が認定した人のことをプロ選手ということもあります。そうそう、Wixに認定されたWebデザイナーもWix Proといいますね。
私が思う「プロ」とは、ある分野について、専門的知識・技術があり、第三者にそれを認められている人のことを言います。
専門家であることを第三者に認めてもらうためには
- 仕事にこだわりをもつこと
- 誠実であること。
この2点が必要なではないかと考えています。
仕事にこだわりをもつこと
私の場合は、「お客様に喜んで訪問してもらえるホームページを作る」ことを念頭にしています。
この場合の「お客様」というのは、ホームページオーナーではなく、「訪問者」のこと。ホームページを通じて、商品購入やサービスの利用をしてくれる人のことです。
ですので、ホームページ訪問者がわかりづらい・使いづらいようなカスタマイズは、基本的にはいたしません。
たとえば、顧客層が年配のかたであれば、デザイン性を落としてでも、文字を大きくすることもあります。
次に、ホームページオーナーがサイト編集することを想定する場合は、カスタマイズは必要最小限に絞り、安全性と操作性を重視します。
WordPressであれば、プラグインは本当に必要なものに厳選し、更新されていないものや評価の不明なものは使いません。
Jimdoであれば、デザインを凝らすよりも、どのようなコンテンツを掲載しても違和感の少ないシンプルなデザインにします。
ですので、これらに沿わないご依頼は、基本的にはお受けしていません。
誠実であること
受けた依頼は間違いなく最小限の時間で対応することが大切なのはいうまでもありません。
不具合が見つかったら
もし、不具合のあることがわかったら、いち早く事実を確認し、検証するのはもちろんのこと、それらの報告をホームページオーナーにすることが必要だと私は思っています。
ただ、通常の利用に差支えがない程度で、技術的に説明が難しくかえって混乱する場合は、リアルタイムな報告は省いてもいいかと思います。
しかし、ページが見れないなどの深刻な不具合の場合は、ホームページオーナーは知る必要があると思いますし、また、「知りたい」というホームページオーナーが圧倒的に多いです。
ですので、わかる範囲での事実を隠すことなく、ホームページオーナーにわかる言葉で、経過報告をすることが、誠実な対応ではないかと考えています。
こっそり処理してなかったことにする、という考えは、あいにく持ち合わせてはいません。
それで、自分の評価が下がってしまったら、それは仕方のないこと。自らのミスを猛省するのみです。
ホームページオーナーの希望しないカスタマイズをしない
「複雑に難しくして余計なお金取る業者さん、たまにいるんですよね〜」という声を、先日聞きました。
余計なカスタマイズをすると、最小限の時間でホームページを完成し、お渡しすることができなくなってしまいます。
それだけでなく、再修正・再々修正の手間が生じることもあり、大変な無駄。
挙げ句の果てに「そんなこと頼んでませんよ!」とホームページオーナーに言われた日には、何のためにやってるのかわからなくなってしまいますね。
私の考える「プロ」の定義とは
まとめると、私の考える「プロ」というのは、
- 専門的知識・技術があり
- 自分の仕事にこだわりを持ち
- ミスなく最小限の時間で仕事を完成させることを念頭に
- 情報は隠すことなく開示し
- すみやかな対応を心がける
…ということを自他共に認めて、収入を得ている人になります。
自分で自信満々に思っているだけではイタい人ですし、自分でそう思えないような人には頼りなくて依頼できません。
なお、第三者からの評価については難しいところですが、具体的な感謝の言葉をいくつか聞けていれば、大丈夫ではないかと思います。
そもそもの問題はそこではない
話が最初に戻りますが、「プロとはこうあるべきではないですか?」と言われるということは、本来の問題は「プロとは何ぞや」ではありません。今更ですけれども。
何かしら、満足いただけていないことがあったということです。
考えられるのは、求められていたことと提供できることにギャップがあったということでしょう。
これについては、事前によく確認せずに制作にかかってしまったことがいけなかったと思います。
たとえば、
- 納期
- 制作費
- 求められている機能
- 追加するかもしれない機能
- 制作後のサポート
これらのことをよく話合わずに、ハイハイと制作を受けてしまうと、延々とアフターフォローしなくてはならなくなります。
特に、追加するかもしれない機能は要注意で、「どんな難しい制作でも実現してくれるのがプロでしょう」という認識のかたにとっては、それひとつ実現できないだけでも大きな不満となって、後にモメることもありえるからです。
この点をしっかり線引きしてなかったのは、私の落ち度であり、反省点です。期待して依頼してくださった相手様には大変申し訳ないことでした。
私と同業のWeb屋の皆さま。どうかこんな失敗をなさらないよう、ご参考いただけると幸いです。「プロとして」のありかたについて問われるなんて、こんなに傷つくことはありませんから。
私に仕事を依頼くださるかたへ
「お客様が喜んで訪問するホームページ」を念頭に制作をいたしております。つきましては、以下のようなご依頼は承りかねますので、ご容赦ください。
- 「何でもいいからテキトーに作って欲しい」というやる気のない依頼
- 「なんか知らんけど全部任せるわ」という丸投げな依頼
- 「とりあえず構築だけして欲しい」という内容不明な依頼
- 「機能満載にして高く取りましょうよ」という不当に儲けを望む依頼
- 「どこからか画像をとってきて作って欲しい」などという 法律に反した依頼
また、コミュニケーションがとりづらい場合(返事がない・不明瞭・連絡がつかない)も、お取り扱いできかねますので、こちらについてもご了承ください。
逆に、以下のような依頼は大歓迎です。
- 自分でホームページを触れるようになりたい
- 費用のかからないホームページ運営方法を知りたい
- 自慢の商品・サービスをホームページでPRしたい
- パソコンが苦手だけどホームページを作りたい
などなど…
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