少し前に、Twitterが面白いと紹介されて以来、なんとなくずっと気になっていた「ちきりん」さんというブロガーさんの本「『自分メディア』はこう作る!」を、先日Amazonですすめられて購入。このお正月に読んでみました。
実は、この本を読むまで、「ちきりん」さんという人がどういうかたなのか、ほとんど知らず、Twitterを拝見する限りでは、社会問題などを取りあげておられるので、難しい、カターい人かなと思っていました。
「ちきりん」さんとは?
2005年に、はてなブログでブログを立ち上げ、現在は月間200万PVものアクセス数をたたき出す、人気社会派ブロガーさん。
[URL] http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/
関西出身で、バブル期に証券会社に就職されたあと、米国で留学、外資系企業に転職、退職した現在では、執筆・対談・旅行など「楽しいことだけして暮らす」を実践されているのだそう。(カバーのプロフィールより)
本を読んだ感想
「無名の会社員からトップブロガーへ」「個人の時代の”自分”の売り方」というキャッチフレーズから、いったいどういう記事を書いて、どのようにしてトップブロガーになられたのか、できれば自分も取り入れてみたいと考えていました。
しかし、「本名・顔出しはしない」「独自ドメインでの運用は考えていない」「メルマガも出さない」といった具合に、私とは運営スタイルが大きく違う。また、著者として有名になることや、ブログで大きな収入を得ることも、望んではおられない模様。
えーーー、なんで?もったいない!と、私を含め、インターネットを活用してビジネスに活かしたいと考えている人ならみんなうらやましがるお話ですよね。
ですが、これだけスタイルが違ってても、大きく共感する箇所がいくつもありました。その中のひとつ、「単なる分析結果なんかよりも、人によって異なる「誰かの考え」のほうが圧倒的に面白い」という一文。
「ちきりん」さんは、自分の考えたことをブログに書いています。その「ちきりん」さんの考えが「面白い」と、ファンの人が読みにくるわけですね。単なる事実や分析なら、他のサイトでもいいわけです。
ただ、その「考え」に反論したい人もやはりいるわけで、時折炎上しては大変な事になるのだとか。しかし、批判や炎上を恐れた、どっちつかずの意見はいちばんつまらないとおっしゃっています。
「自分のアタマで考えたこと」を書くということは、とても大事なんですね。「コピペ」コンテンツなんて値打ちがないわけです(笑)
「ちきりん」さんの、トップブロガーになるまでの経緯や、モノの考え方を知るには、大変面白い一冊だと思います。今までブログは拝読していませんでしたが、さきほどフィードを登録、これから読んでみようと思っています。
「活動レベルは低くていい(P.144〜)」の箇所に、個人的には救われました(汗)