「Webクリエイター」と名乗り、3年ちょっと。実はずっと、この名称に違和感を感じていました。自分のやっていることと、この名称がどうも一致していないような、妙な感覚です。

そこでこのたび、「ホームページ改善アドバイザー」と名称を変えて活動することにいたしました。業務内容は今までと何も変わりません。

 

「ホームページ改善アドバイザー」に変えた理由

「Webクリエイター」では、私の業務内容が伝わりにくいというのが、まず一番目の理由。自己紹介しても、どうもいまいちピンと来ていただけてない印象を受けることが多かったです。

もうひとつは、「そもそも私はクリエイターじゃない」かもと思ったから。前からうすうす感じてはいたのですが、先日見かけたこちらの記事を見て、「ああ!まさしく自分はこれだ」と思ったのです。

>> 崩壊か再生か「Xデー」に備えるには 農業をサービス業にする経営

この「沼南ファーム」さんは、自身がされている事業を「大規模農業経営」ではなく「ライスセンター業」、つまり農業ではなくサービス業であるとおっしゃっているのです。

 

私は、クリエイターではなく「サービス業」の人間。

あらゆるWebメディアを、お客様にあわせて最適化したものを提供する、サービスです。

たとえば、ホームページを作りたい人がいれば、その人のスキルや職業や生活パターン、目的にあわせて最適なツールを選び、使うSNSやツールも必要最小限の労力で効果を出せる手段を考えます。

お客様のなりたい姿を実現するために、使える手段を仕入れて組み合わせ、形にするといったわけです。

 

ところが、クリエイターというのは、デザイナーと並び、「創造」要素が強い職業なのではないか。私の中ではそのような印象が強くあったため、ながらく違和感を抱えていました。

クリエイターやデザイナーを、パティシエやシェフのようなイメージとすると、私のしていることは、あり合わせの材料で晩ごはんをこしらえるお母ちゃんとでも言いましょうか(笑)

いや、それではちょっと素人っぽくなり誤解が生じそうですね。最近話題になった「未来食堂」さんをイメージしていただけると嬉しいかもしれません。

>> 元クックパッドのエンジニアが起業 飲食店の常識を覆す「未来食堂」

なんとメニューは日替りひとつだけ。ですが、食材を顧客が選んで食べたいものをオーダーできるという「あつらえ」システム。美容院や花屋と同じように、「人それぞれの食の好みを受け入れられるように」と考えられているのです。

 

私がやりたいことは、まさにこれ。

誰でもかれでも、WordPressを提供したらいいわけではありません。Jimdoが適している人もおられますし、Wixのほうが楽しんでもらえそうな人だっておられます。みんながやってるからって、無理してアメブロを始める必要もありません。

また、ブログ書いたほうがいいですよ!SEOに効きますよ!と簡単に言うコンサルタントもいますね。

たとえば「早朝から仕入れやら何やらで動き回り、接客もしないと…とてもパソコンに向かう余裕などない」そんな人に「毎日ブログ書け」とはよう言いません。

それなら、ブログを書かずに済む方法を提案しますね、私なら。

WordPressで、仕掛けの効いた、デザイン性の高いホームページもいいのですが、私のやりたいことはそうじゃない。いくらハイクオリティなホームページでも、それがサイトオーナーさんの負担になるようならアカンと私は思うのです。

そんなの結局更新しなくなって、最終的にはお客様(=サイト訪問者であり見込み客)のためにならないということが、目に見えてわかります。

人それぞれの、ホームページ活用のやり方を受け入れられるように

先の、未来食堂さんの記事の文面をパクったみたいになってしまいました。が、まさにこれなんです。私のやりたいことは。

自分のWebスキルを「どや!」と見せつけることではない。いや、見せつけることも大事なんですが、それは二の次。というか、あまり興味がないというか、よくわからないというか(笑)

 

さかのぼってみると、2009年6月にアメブロを始め、なんと「Webライダー」という名称を使っていた時期もありました。

単純に、Webをやっているバイク乗りだから、という理由だったのですが…ウェブライダーと言えば、「マンドリル」でおなじみの、京都のWeb制作・SEO・マーケティングの会社。おそれ多くもカブるところでした。

その後、いつからか「Webデザインする女子」という名称を使い始め、それでも2012年7月の記事を最後に、使うのをやめています。さすがにもう「女子」という名称に限界を感じた頃。

それ以降、「Webクリエイター」と名乗るようになりました。Webデザイナーではない、となると…クリエイターか?という安易な発想でした。本職のクリエイターさんには本当に失礼なことで申し訳ないことです。

 

今後やりたいこと

今までとほぼ変わりません!

「今あるホームページをなんとかしたいんだけど」というお悩みを改善するべく、サイトオーナーさんにあわせた提案をしていきたいと考えています。

もちろん、ホームページの新規作成やリニューアルも承ります。ただし、礼節をわきまえない、サイト訪問者のためにならない案件については引き受けかねます。

また、「自分でホームページを作りたい」人向けのサービスもオープン予定です。

 

最近、WordPressの技術的な問い合わせが増えました。中には直接電話がかかってくることもあります。さすがに全てを対応することが難しくなってきたので、月額3千円程度のオンラインサポートサービスを開設しようとしているところです。

そのほうが、尋ねるほうも気持ち良く質問できるでしょうし、こちらも対応しやすくなります。

 

やはり自分はサービス業の人間でした

振り返ると、学生の頃からずっと飲食店で働くことが好きで、最後はマクドナルドでSW(スイングマネージャー)として仕事をしていました。お給料は決して高くなかったですが、とてもとても楽しかった記憶があります。

そしてその店舗マネージャだったA丸さんに言われた「出来ない理由を探さない。自分の言葉で伝える」は、今の私に大きく影響を与えた言葉でもあります。

ところが体調を崩し、その後シングルマザーとなったため、機械工具メーカーに就職。当初は営業業務として働いていましたが、後に販売促進の業務に従事。

展示会など外へ出る仕事についた後、新規事業としてアルミiPhoneケースのネットショップを立ち上げ、やはり最終的には接客業になっていました(笑)

 

昨日などは、IT業界の常識に関する記事を見て「はあ?ありえへん。なんで?」とモヤモヤする始末。

>> 見積もりに合意してないから、要件追加分のお金は払いません!

見積りの金額にOKもらっていなくても、納期があるからと仕事を先に進めるのが、IT業界ではよくあることなのだとか。

そんなことしたらモメるに決まってるじゃないですか。頼んでないことやられて請求までされたら。

お客様がフィレオフィッシュとポテトのセットで、って言っているのに、「ポテトは時間がかかるから」と勝手にサラダのセットに変更したら?「そんなもん頼んでへんわ!」ってキレられますよ。

 

納期うんぬんで先に進めるのは、結局は「ベンダー(売り手)の都合」だと思うんです。

やっとかないと、後がしんどいから。エンドユーザーのための施策ではあるかもしれないけど、そもそもお金を払う相手の許可も取らずにすすめてしまえるというのが、怖い。

相手のこと何も考えてないのと思ってしまいます。

たぶん、このあたりも、サービス業の思考なんでしょうね、私の頭の中は。

 

そんなわけで、名称を変え、あらたにやっていこうと思っています。何十もあるSNSやWebサイトの修正をしなくてはなりません。もちろん、SEOもやり直し…(((( ;゚Д゚)))

 

でも、気持ちはスッキリ。「ホームページ改善アドバイザー」なら、理解してもらいやすそうな気がしています。今後ともみなさん、どうぞよろしくお願いいたします。

 

※それにしても、この数日で、今までの悩み事を解決するような記事に3つも出会えたこと。相変わらず、ラッキー!ありがたいことです。