いまどき電話で仕事の連絡を取るのは「デキない人」のすることだ、という記事を昨日ちらっと見かけました。ああ、そういう人IT系に多いわ〜と思っていたら、今朝Facebookにも同様の記事が流れてきました。今どこかで話題になっているのでしょうか。
私は「電話もアリ」派。そこで便乗して一記事書くことにしました。
電話は非効率で古いと言われている理由とは?
- 電話がかかってくると、受け手側の仕事がさえぎられてしまう
- 会話の内容が記録に残らない
この2点が、「アンチ電話」派の大きな理由のようです。
仕事しているときに電話がかかってくると、それまでの作業が止まってしまい、集中力が途切れてしまうため仕事の効率が落ちてしまいます。一方、メールやメッセージなら作業中の手を止めることなく、空いた時間に対応ができるし、やりとりの内容も残るから効率良いでしょう、ということです。
私がいまだに電話を使う理由とは?
答えは簡単、必要としている人が多いからです。さくらインターネットやロリポップが電話サポートを行っているのも、ニーズがあるからではないでしょうか。
Webサービスを利用する際にも、必要に応じて電話ができるかどうかは、顧客にとって大きなチェックポイントであるともいいます。
あと、個人的な見解としては
- しゃべったほうがメールより早い
- 電話で会話することで安心してもらえる
- 確実に連絡が取れる
こういった理由から、電話を使うことがあります。
ですから、電話を必要としていない、話すのが苦手な人や、電話そのものが嫌、メールでもきちんと返事くれる人には電話はしません。
結局は好き嫌いの問題
多くの人が、「電話とメール、両方うまく使えばいいじゃない」と思っています。私もその一人。しかし、このような「電話は非効率」という記事が出回ると、「電話をしたらダメなんですか」と心配する人が必ず出てきます。
結局は、相手の都合のいい連絡手段は何かということでしょう。どちらが賢い、頭が悪いなんてことはありません。相手に合わせて臨機応変に対応できる人が、いちばんデキる人かなーと私は思っています。
でも、人みなそれぞれ、得意不得意があります。
電話を受け付けずに集中して作業できる環境を確保できる人は、そうすることで効率を上げ、どんどんITの先端をまい進していただきたいものです。経験上、このタイプには対面のコミュニケーションが苦手な方が多かったので、そういったことも理由の一つなのかもしれません。
記事には、「電話ばかりかけて、仕事した気になっている」「いまどき電話使うなんて仕事のデキないやつがすること」といった感情的な表現が見られました。もしかしたら、電話をうまく使える人がうらやましかったのかもしれません。人って、自分にないものに憧れますから。
でも、人をうらやましがって批判したり、妬む必要はありません。電話が得意な人、集中した作業で高い成果を出せる人。いろんな人がいるおかげで、いろんな人のニーズに応えられるのですから。
だから、「非効率」「デキない人」と自分と違うタイプの人間をジャッジするのはもったいない。多様性を認めることで、生産性高い仕事ができればいいなと思います。
実際問題、人と関わりを持っていると、そうそう自分の思うようにはなりません。自宅で作業中に「ご飯まだー」とか「回覧板持ってきました」とか来られたり(笑)。自分一人で生きているわけではないので、他人の都合に振りまわされるのが嫌だなんて言ってられません。
電話なんて、都合悪ければ出なきゃいい。記録が必要なら、「忘れたらアカンからメールも送って!」と言えばいい。何とでもやりようはあるのですから。