昨日、無料は怖いと改めて思いました。別にひどい目にあったわけではありません。無料サービスに慣らされたヒトの意識が怖いなあと考えさせられたのです。
割引・値下げ価格でも顧客が喜ばない
そのひとつが無料クーポン。ある店舗は、無料クーポンをチラシやインターネットで配布しています。もちろんこれは、来店をうながすためのクーポンでしょう。合わせて何か買ってもらうための。
しかし、ある人が会計で使ったのは、無料ではなく割引クーポンで、会計で代金を請求され、「えっ?なんで?」と驚いた様子。もっというと、文句言う一歩手前みたいな空気。
「ああ、顧客にとっては、”クーポンがあれば無料で品物をもらえるのが当たり前の店”になってるんだ」という考えが私の頭によぎりました。
顧客は無料のつもりで来店していますから、割引価格であるにもかかわらず不満な表情です。そんなアホな。値下げして提供しているのに喜んでもらえなんて。
タダで使って文句を言う
そしてまた別の話。ホテルやオフィスの入った綺麗なビルにあるトイレ。JRから地下鉄への連絡通路そばにあるので、多くの人が利用します。そのせいか、中にはマナーの悪い人がいるようで、紙以外のものを流さないでくださいと貼り紙があります。
ところがその貼り紙になんと、「ウォシュレットを修理しろ」と落書きがされていたのです。
タダでトイレ使って、偉そうに文句を言う。このトイレの水道や電気、清掃管理費用がどれだけかかっていて、誰が負担しているかなど、考えもしない人なのでしょう。厚かましい。そんな人にサービス提供したくありません。
インターネット上ではよくある話
これ読んで、そんな人いるの!?と思ったかもしれませんが、インターネット上にはたくさんいるんですよね、こういう人。
たとえば、アメブロなどの無料ブログ。動作が上手くいかないと、汚い口調でののしり文句をいう人を見かけませんか?
あのシステム作って管理するために、どれだけの人がどんな作業をして、どれだけの費用をかけているか知らないのかもしれませんね。
それが商売なんでしょ?と言うのなら、せめて有料プランにしてからにしましょう。お金も落としていないのにしつこく文句を言うのはいかがなものかと思います。
なぜ無料なのか?を意識することが大事
「なぜWixは無料なんですか?」とよく質問されます。Wixは、独自ドメインで運用する際に有料プランにアップグレードしてもらいます。また、Wixアプリでもさらなる高機能を利用したい場合に課金してアップグレードを行います。
ですので、ある意味「お試し」のような感じで、無料でホームページを作成できるようになっているのです。ですから、Google Analyticsが使えなかったりするなど、機能は制限されています。JimdoやWordPress.comもだいたい同じ理由でしょう。
また、Google やYahoo!、アメブロが無料で使えるのは、広告収入があるからです。検索結果に広告が出てきますよね?
では、何十ページにもわたる副収入を得るためのPDF資料が無料で配布されているのはなぜでしょう。それは、後から商品のセールスを行いたいからです。セールスが嫌だと文句言うなら、登録しないのが無難です。
このように、ほとんどの無料サービスには、どこかで課金する仕組みになっています。
無料が当然になると世の中破綻しますよ
どんな事業者も、コストを回収できないと破綻します。気に入って使い続けたい商品やサービスがあるのなら、少しでもお金を落としてあげたいものです。
インターネット通販もそう。送料無料で自宅に品物が届く、が当たり前になってしまい、送料のコストが事業者に負担を与えています。耐えらえずに閉店したお店もあるのではないでしょうか。
たとえば、東京-大阪間を人が移動したら千円二千円では済みません。万札とびます。しかし、宅配便なら千円弱で持って行ってくれるわけです。この送料を高いと言うなら、近所のお店で買い物すればいいんです。
どうしても配達して欲しい品なら、送料払って買ってください。それが、あらゆるお店を閉店に追い込まない消費者意識の向上につながると思います。
今日は節分。昨年今年と、身の回りで大きな変化の起きた人が大変多いです。しかしそれも何かひとつのプロセスなのでしょう。とはいえ、お金の悩みは本当に辛い。人生が変わることもありえます。
ところで、節分の鬼ってなんだろう。不運なこと?不運ってなんだろう。健康で元気ならそれでいいや。