一部の銀行では、「通帳不発行型」といって、紙の通帳を廃止(通帳レス)して、Web上で預金の入出金を確認することができる「Web通帳」「Eco通帳」「インターネット通帳」などというサービスが実施されています。
いつでも預金の状態を確認することができて、紙を使わないのでエコ。その上手数料が優遇されたり…と、「ITのメリット」を便利にバリバリ使いこなしてる感がありますよね。
ところで、こういった入出金の履歴などの取引明細、通帳レスの皆さんは各自で出力、印刷して手元に残されていますか?
「検索すれば、いつでも履歴は見れるんでしょう?」と思っているかたはご注意を。銀行にもよりますが、三井住友銀行の「Web通帳」で確認できる履歴は最大15ヶ月間。それ以前の履歴はWeb上で見ることはできません。
古い取引明細を確認する方法は?
銀行の窓口へ行って手続きすることで、取引明細を取り寄せることができます。
ただし、手数料も日数も必要で、「Web通帳」の場合は、1年あたり1,080円、5年を超えた分は、1ヶ月あたり540円がかかります。
口座の名義人本人が所定の用紙に記入し、その用紙を窓口へ持って行って手続きすれば、一週間か十日程度で自宅に郵送されてくるということです。
しかし、ここも要注意。何年でも昔にさかのぼって取り寄せできるものでもありません。三井住友銀行の場合なら最大10年分まで。「保存期間の10年を超える期間の入出金明細については発行できません」と明記されています。
通帳レスの人は、定期的な取引明細の印刷を
いつなんどき、「2年前のアレが…」などといって、過去の入出金履歴を見なくてはならないことがあるかもしれません。
そんなときに、いちいち銀行に足運んで、手続きして、一週間待つなんてできませんよね。
ですから、通帳レスの人は、一ヶ月に一度くらいは、インターネットバンキングの画面をWebで開いて、取引明細を印刷しておくことが必要です。また、不審な取引(ハッキングなど)の早期発見にもなります。
私は断然「紙の通帳」派
私は、大切なものは実体のある「紙」で保存したい派。ですから、インターネットバンキングは使っていますが、通帳も健在です。
ついつい未記帳がたまってしまい、まとめて送付されてくることもありますが、形に残せるので、安心感はあります。
今回、「通帳不発行型」から「紙の通帳」へ切り替える手続きを代理で出向いて、私も初めて知りました。
最大で15ヶ月間しか確認できないのはちょっと不便ですよね。せめて5年くらいは…まあ、データ量が膨大で銀行さんのサーバが大変なことになってしまうのでしょう。
長年Web通帳で利用していたようで、紙に残せていない取引明細が大量にあります。全部取り寄せたら手数料が結構な金額になりそう…
便利なインターネットのサービス、せっかくですから、損しないように上手に利用したいものですね。