NPOは、Nonprofit Organizationの略で「非営利組織」だといいます。とはいえ、「稼ぐ」力をつけないと。寄付に頼っていては安定した活動はできませんよね。
先週末、年4回私が必ず出席しているセミナー「ソーシャルメディア学会」に、リトルムーンインターナショナルの文 美月氏が登壇、その際にCSR（企業の社会的責任）の話題にも触れられれ、貴重なお話を聞くことができました。
リトルムーンの文 美月さんとは？
文さんは、2000年頃からヘアアクセサリーのインターネット通販をしておられ、楽天市場では数多くの受賞経験もあるかた。先日、書籍を出版された作家でもいらっしゃいます。
文さんの波瀾万丈？に満ちたストーリーとご主人とのエピソードはぜひ書籍でお読みいただきたいので割愛しますが、現在CSRとして、ラオスやカンボジアへ訪問、ある活動をしておられます。
それは、アクセサリーや文具など現地の子どもたちの役に立つような品物を提供することと、もうひとつ。現地での雇用を生み出すはたらきかけをされているのです。
金品の提供をするだけではダメ
品物を送ったり、寄付をするのは、もちろん良いことだと思います。
しかし、「もらう」ことに頼っていては、現地の人はいつまでたっても自立することができません。寄付が途絶えたら終わりです。
文さんの素晴らしいところは、現地の人たちの雇用が生まれるような施策をされていること。
雑な言葉で言いますが、金品を提供するだけのほうが楽でしょう。送ればいいわけですし、企業としても格好がつく。
そこをあえて、色んな企業と組んで、なんとか現地の人たちが「自立」できるような道筋をつけようとしておられるところが、私もとても共感している部分です。
NPOも稼いでいい！
実は私も最近、縁あってNPO団体の方といくつかお知り合いになることがありました。
皆さん共通しているのは、「お金がない」ということ。とにかく「寄付」ばかり募っていて、中にはもう解散するかも知れないという団体もありました。
もしかすると、NPOは、稼いで儲けが出るといけないのかと思い、文さんに聞いてみたところ、儲かった分を次の活動資金に活かせばいいとのこと。
なんだ、稼いでいいんじゃないですか！
もっと、自分たちの活動をPRして、賛同してくれる人を増やし、その中で収益（と言っていいのかな）をあげて活動資金にすればいいんですよね。
正直、私も手伝えることがあるなら何かしたい。ですが、実際そのために持ち出す「時間」と「経費」は、度重なると正直キツいものです。
ですので、運営に苦しんでいるNPO団体の皆さんは、今一度「NPOも稼いでいいんだ」という意識の転換をしてみてはと、思いました。
私も、そのためのお手伝いということで、インターネットのこと、ホームページのことについて、ご質問いただければお答えしたいと思っております。
リトルムーンインターナショナルの文さん、貴重なお話をありがとうございました！
2015/12 日本ソーシャルメディア学会
Posted by 道端 俊彦 on 2015年12月12日
