なぜ私が「エビとカニの水族館」サポーターを?朝日新聞 和歌山版に掲載されました

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(引用:朝日新聞デジタル http://digital.asahi.com/articles/ASJDY5VPBJDYPXLB00B.html)

なぜ、大阪在住のWeb屋が、本州最南端 和歌山 串本の地にある「エビとカニの水族館」のサポーターを?

そんな疑問が興味をそそったのでしょうか。ある日、朝日新聞の記者 土井恵里奈さんからメールで取材依頼がありました。

 

「エビとカニの水族館」サポーター制度とは

和歌山県 串本にある「エビとカニの水族館」では、ひと口5千円の寄付で「サポーター」として、好きな水槽の上に名前を掲示してもらうことができます。

私が初めて「エビとカニの水族館」に来た当時は、正面玄関入ってすぐのタカアシガニの水槽に蟹江敬三さんの名前が表示されていて、ツボにはまった記憶があります。

宣伝目的というよりは、財政の厳しい「エビとカニの水族館」への愛着や記念としてサポーターをしている人が多いようです。

 

私が「エビとカニの水族館」サポーターをしている理由

私が初めて「エビとカニの水族館」を訪れたのは、約11年前に運転免許を取ったばかりの頃でした。

たまたまテレビで見た串本の海が、あまりにも美しくて「ここに行きたい!」と直感で思ったのです。

そして、地図で(当時は、Windowsパソコンに入っていたゼンリン地図を愛用していました)、串本に何があるのかを調べたところ、「エビとカニの水族館」なるものがあるではないですか。

行ってみたところ、私のどストレートにハマり、一番好きな水族館に。ところが自称「日本一貧乏な水族館」であるため、常に経営の危機にさらされていました。

なくなってしまうと嫌なので、わずかではありますが、なんとか存続して欲しいという思いから、サポーターを続けていた次第です。

 

「エビとカニの水族館」を訪れたきっかけ

とにかく、何このニッチな水族館(笑)という印象。地図で見つけて、さっそく目的地にすることに即決定。串本海中公園と合わせて、訪れてみることにしたのです。

慣れない運転で、和歌山へのひとり長距離ドライブ。しかも阪和道って、途中一車線になりますから、恐ろしく遅い車がいても追い越しをかけることができない区間があります。

おそらく私の後ろにはとんでもない渋滞ができていたことでしょう。

しかし、そんな後ろを気にしていたら事故ってしまうので、そこは見ないふりしてマイペースで安全運転。海沿いの曲がりくねった道を延々と行くことで、「エビとカニの水族館」に到着した記憶があります。

 

到着して入ろうとすると、玄関はなんと無人!えっ、入場料金は???

お賽銭箱のような箱が1つあって、好きな金額を入れるシステムだったような気がします。大阪では考えられません。

中に入ると、数多くの珍しいエビやカニの展示がありました。大きな水槽だけでなく、「デスクトップ水槽」といって、市販にあるような小型の水槽をいくつも用意して並べている展示もユニーク。

シーンと静かな館内に、わさわさとエビさんやカニさんが動いてる…楽しすぎる(笑)イルカやアシカのショーもいいけど、なんだろうこの感じは。

いっぺんにお気に入りの水族館になりました。

 

「エビとカニの水族館」は、インスピレーションの源

そして、この帰り道に、何気なくふと「こういう楽しいものを、もっと宣伝・販促する仕事を起業してやりたいな」という考えが頭をよぎりました。

その時はまだ Webを扱うなど考えてもいません。漠然としたものでしたが、とても不思議でワクワクする感覚だったのを覚えています。

フリーランスとして起業のインスピレーションを、「エビとカニの水族館」が私に与えてくれたように思いました。

当時は、周りに何もありませんでした。かろうじて自動販売機があるくらいです。

でも今は、「道の駅すさみ」という新しい観光スポットに移転し、高速道路も直通で通って便利になり、飲食・買い物・Wi-Fiもそろっています。憧れていた、「エビとカニの水族館でノマド」も夢ではなくなりました。

そして何より、ちゃんと適正な価格で入場料金をとっておられました。嬉しかったです。募金箱では、健全な運営はできませんからね…よいサービスを提供するためにも、ちゃんとお金を取らないとダメだということを、目の当たりにしました。

 

どうやら他にも同じような人がいるらしい

…このような私のエピソードを、記者の土井さんがなんと6行の記事にまとめて掲載くださいました。

たった6行、と思うかもしれませんが、限られた紙面でこの内容を調整するのは至難の技です。紙媒体やる人ならわかると思います。

そして面白いことに、私以外にも「エビとカニの水族館」をきっかけにして新しい人生を踏み出した、転機を迎えた人が複数おられたのだそうです。

やっぱり、ここにはパワースポット的な何かがあるのかもしれません。

 

カニ様エビ様ホトケ様、どうかこれからもお護りください。

 

朝日新聞 土井さんの渾身の記事はこちら。

エビとカニだらけの「貧乏」水族館 人生を重ねて応援:朝日新聞デジタル

http://digital.asahi.com/articles/ASJDY5VPBJDYPXLB00B.html

 

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