「全世界のWebサイトの25%以上がWordPress」といわれるように、日本国内でも、WordPressで作られたホームページは数多く存在しています。実際、このブログもWordPressです。
しかし、ここ数年の間に、私はある危機感を感じていました。WordPressで作られたホームページのサイバー被害があまりに多いことです。
これ以外にも、WordPress本体やプラグインのアップデートを怠ったばかりに、ホームページをハッキングされたり、会社のサーバーにまで影響を与えたりした事例もあります。
WordPressがサイバー被害にあいやすい理由
世界的シェアも多く、プログラムで動作しているWordPressは、サイバー攻撃の対象として狙われやすいようです。
また、wordpress.org のサイトから、誰でも無料でダウンロードして使うことができます。最近では、さくらインターネットやロリポップなどのレンタルサーバーでも、簡単にインストールして使えるようになりました。
そうなると、あまり知識のない人がWordPressのプログラムを自己流で使うようになり、結果として、セキュリティ的な大変危険なWordPressサイトがインターネット上に氾濫しているということになります。
WordPressにくわしい人の話によると、
- インターネットの情報を見て、自己流でインストールし途中で放置されているWordPress
- 公式でないWordPressテーマ「野良テーマ」を使っているWordPress
- 古いままアップデートされずに使われ続けているWordPress本体やプラグイン
これらが大変危険なのだそうです。
せっかく便利で多機能なWordPressなのですが、サイバー被害にあいやすいということであれば、クライアント様のホームページに使っていいものかどうか…正直悩むところ。
WordPressにくわしい専門家のサポートのもとに、こまめなアップデートと、データのバックアップがきちんと行われ、ホームページを運用いただけるのであれば、心配することはないのですけれどもね。
Wixなら、ユーザーはコンテンツの更新を行うことに注力できる
Wixなら、ホームページ上で動作しているシステムやプログラムはすべて、Wix.comの管理下で行われています。
WordPressのように、プログラムやプラグインをアップデートしたり、あるいはアップデートに失敗してホームページを真っ白にしてしまったり、という心配をする必要がないのです。
ですから、安心してコンテンツの更新に集中することができるわけです。特にホームページの初心者さんにWixをおすすめする理由がここにあります。
実は、WordPressのエキスパートも、このような見解を表現しています。
これはレポートに書いていない筆者の私見だが、Wix, Squrearespace, ShopifyといったSaasのカスタマイズ性が向上する一方、セキュリティ対策や障害対策の冗長性確保などの面倒さが日々増している状況において、セルフホスト型のCMSは徐々にシェアを減らしていくのではないだろうか。
最近のWordPressコミュニティでもこれらSaas(Wix, Squarespace)の話題が出ることも多く、WordPress4.7から実装されたテーマカスタマイザーもそれらの競合を意識したものだ。シェアという観点から見ればWordPressに匹敵するCMSは存在しないが、統計的に見ると、Wix, Squarespaceを将来の強力なライバルとみなすことは間違っていないのだろう。
引用:W3Techs2016年Web技術総括によるとWordPressはまたも1位 Capital P WordPressメディア
WordPressは現状、世界シェアダントツ1位だけれども、セキュリティ対策や障害対策の面倒さが増していることから、将来Wixも強力なライバルになり得るかもしれない、ということです。
とはいえ、自社サーバー内でホームページを構築する場合などは、やはりWixではなくWordPressを使うことになるでしょう。
その場合は、前述したように、サイバー攻撃に遭わないためのセキュリティ対策を万全に行うようにしましょう。
“私が、最近WordPressに代わってWixを強くすすめる理由とは。” への1件のフィードバック