zoomと比較!ビジネスに使える12のオンライン会議/ビデオ会議システム・5つのライブ配信ツール

新型コロナウイルスの影響で、イベント開催や会議・懇親会などがあいついで中止となり、オンライン会議システムを使うことが大変増えました。オンライン飲み会というものも一般的になりつつあります。なかでも人気のツールはzoomですが、それ以外にもビジネスで使えそうなツールがたくさんありますので、ここにまとめておこうと思います。

zoomと評判を比較 Teams・Skype・Soba Meeting・Cisco Webex・Remo・Chatwork・Google Meet・Whereby・Facebook Rooms・LINE

先に結論を

現在zoom一択の空気がありますが、実際にはSkypeユーザーも多くセキュリティから考えるとTeamsやWebex、影が薄いですが国産のSobaもアリです。

zoomは有料版でも日本語のサポートを受けるのは難しそう。そうなると、ビジネス利用でzoom一存になるのは不安です。TeamsやSobaのように国内でサポートを得られる代替手段を候補として視野に入れておくのが良さそうです。

[追記]

TeamsはSlackとzoomを足したようなもの、と聞いていましたがなるほど!という感じでした。チャットの会話の流れでビデオ会議を開始できます。zoomにも連携できるようです

ただし、zoomを使う感覚でスタートしようとするとすっごく戸惑います。Teamsを使ってる人にレクチャーしてもらうのがベストかもしれません。古いパソコンにアプリ版をインストールすると辛そうなので、ブラウザ版で使うのがお手軽です(背景画像が使えなさそう)。

Teamsは決まったメンバーとのチーム内での会議に。
zoomは広く人を集めてオンラインイベントをするのに向いていそうです。

オンライン会議

オンライン会議は基本的にはクローズド、公開の場ではありません。他人の侵入を防ぐためにも、URLの公開はしないほうがいいでしょう。やむを得ず公開する場合は、パスワードをかけたり待機室を利用するなど、いきなり他人が入ってこれないようにする必要があります。

zoom(ズーム)

機能の充実さと導入しやすさのバランスから、今いちばん人気のオンライン会議ツール。

無料で100人まで利用可能(4人以上は40分の時間制限)。ブレイクアウトルーム機能を使うと、グループごとに別れてのセッションも可能。セミナー・交流会・対面接客・エンタメにと幅広く使えて、Snap Cameraと合わせて、背景画像を設定して楽しむ人が急増中。オンライン飲み会でもよく使われています。

Zoom | COVID-19感染拡大におけるサポートとして、チュートリアルなどが公開されています。

https://zoom.us/docs/jp-jp/covid19.html

zoomは安全なの?

結論から言うと、機密を含まない一般的な会議であれば問題ないと考えています。ですが、zoomに限らずWebサービスを利用するにはリスクは少なからず付きまといます。

機密性の高い情報をやり取りするのであればセキュリティの高いTeamsやWebexを、国内のサポートを希望するならTeamsかSobaを検討するといいかもしれません。

zoomを使いたいけど不安な人は、ネットバンキングなどをする大事なパソコンとは別に「zoom専用端末」としてパソコンやタブレットを用意するのが安心です。

McAfee製CASBで検証した記事が公開されていますが、zoomはクラウドサービスとして一般的な基準を満たしているとのこと。

Zoombombingと呼ばれる、招待されていない参加者による会議の妨害は、URLを公開して誰でも入れるようにしているのが原因。zoomのセキュリティというより使い方の問題のようにも思えます。会議室のドアを全開にしてたら変なおじさんが入ってきた、そりゃそうでしょう。

zoomアカウントがダークサイトで売買されていたというのも、zoomの問題ではありません。他のWebサービスで漏洩されたメールアドレスとパスワードの組み合わせが、zoomでアタックされたもの。アカウント情報の使い回しが原因です。気になる人は、Firefox Monitorでアカウント情報が漏れていないか調べてみましょう。私は2つヒットしましたが、パスワード変更済みなので問題なしです。

中国サーバを経由していたという問題は、アップデートによ改善された模様です。

[参考]
「Zoom 5.0」発表、信頼回復に向けてセキュリティ強化に専念、成果第一弾
https://news.mynavi.jp/article/20200423-1022270/

zoomがここまで人気になった理由

データ転送量が少なく、Skypeより軽い。ホスト側が無料で使えて、参加者もアカウントなしで手軽。安定性もある。

https://www.facebook.com/rinaqua/posts/2896660753715414

IT界の先輩方からご意見いただけました。
ありがとうございました!

zoomの料金・機能

https://zoom.us/pricing

Microsoft Teams

医療に関するプライバシー・セキュリティ基準であるHIPAAを取得している、セキュリティ的に水準の高いオンライン会議システム。オンライン会議、ライブ配信の両方が可能で、大人数での利用も可能です。

無料で250人まで利用可能。zoomとほぼ同等の機能があります。グループセッションには、チーム・チャネルと言う機能が使えそう。なんとなく感じる敷居の高さがネックかもしれません。

https://products.office.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software

Teamsの料金・機能

https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-teams/compare-microsoft-teams-options

Skype Meet Now

Microsoft 傘下になったSkypeでは、グループビデオ通話のサービスがありましたが、4月3日(現地時間)に新しく「Meet Now」が発表されました。ホストもアカウントが不要になり、URLが発行されてすぐにオンライン会議が行えます。最大50人まで、画面共有も可能。もうアプリのダウンロードはいらないようです。

同じくMicrosoftのTeamsがこの秋に一般ユーザーへ展開していくことから、従来のSkypeが簡素化されたのかと推測しています。

無料で50人まで利用可能。待機室やパスワードはなさそうです。

https://support.skype.com/ja/faq/FA34926/jin-suguhui-yi-tohahe-desuka-mata-skype-denoshi-ifang-nitsuitejiao-etekudasai

Skypeの料金・機能

Sype Meet Nowは無料です。Skypeの料金というのは海外などに通話をした場合の通話料になります。

https://support.skype.com/ja/faq/FA1050/skype-nojie-sok-liao-jin-haikuradesuka

Soba Meeting(ソーバミーティング)

2001年に産学体制で発足した京都発祥のSOBAプロジェクトによるオンライン会議システム。名前を聞いて「懐かしい!」と思う人もいるようです。後述のWherebyがかなり簡単だと思っていたのですが、このSoba Meetingも同じくらいの手軽さでしかも日本語。英語表記はどうしても抵抗ある人はこのSoba Meetingが快適かもしれません。また、完全無料のため広告が表示されます。人数制限はなし。待機室や背景画像などの機能はなくいたってシンプルです。チャットは音声認識が使えます(動画)。

https://meeting.soba-project.com/

静岡のIT教室「iway.jp」さんから教えていただきました。ありがとうございました!

Soba Meetingの料金・機能

有料の法人向けサービスで、Soba Meetingとはまた別です。
https://cloud.soba-project.com/price.html

Cisco Webex Meetings

クレジットカード業界のセキュリティ基準である「PCI Compliance」を取得している、セキュリティ的に水準の高いオンライン会議システム。

https://news.yahoo.co.jp/byline/ohmototakashi/20200424-00174931/

無料でも100人24時間まで使えて、ブレイクアウトセッション機能もあるのは、zoomと同等もしくはそれ以上にメリットがありそう。背景画像はiOSのみ利用可能で、機能追加予定のようです。ただ、少し遅延があったのと画質がイマイチという声がありました。

https://www.webex.com/ja/video-conferencing.html

Webexの料金・機能

https://www.webex.com/pricing/index.html?r=ja_JP

Remo(リモ)

バーチャルコワーキングで話題になっているオンライン会議システムです。見た目にも他のオンライン会議システムと一線を画しており、使い方も違うというのが個人的な印象。最大で1,000人利用可能とのことですが、問題なくサービス提供できるのが800人だそうです。有料サービスです。

先日、オオサカンスペースさんのイベント「【負荷テスト手伝ってください】Remoの最大収容人数800人に挑戦したい!」でRemoのバーチャルコワーキングスペースにお邪魔しました。参加者が160人くらいになった頃、少し動作が重く感じた気がします。

バーチャルなのに1階から8階までフロアがあって、まるで

中央会計さんの入っている大雅ビル丸ごとがオオサカンスペースになってる!!!

わかる人にしかわからない表現ですが、そんな印象でした。

Remoの料金・機能

Chatwork Live

チャット参加者の間で利用できるビデオ通話機能で、無料版では1対1のみ。ですが2020年4月30日まで、最大14人まで利用できるよう制限が緩和されています。少人数での打ち合わせに向いてそうです。

https://blog-ja.chatwork.com/2020/03/chatwork-live11.html

Chatwork Liveの料金・機能

https://go.chatwork.com/ja/price/

Google Meet

従来のハングアウトはMeetにサービス移行となります。ビデオ会議機能を 2020年9月30日まで無料で利用できるようですが、有料サービスであるG Suiteの一部という理解が良いでしょう。エディションにより参加可能人数が100人〜250人と変わります。

https://meet.google.com/

追記:Google Duoというサービスもありました。ビデオ電話アプリケーションで、パソコンならhttps://duo.google.com/ にアクセスしてブラウザから利用します。最大参加人数は12人。

G Suiteの料金・機能

https://gsuite.google.com/pricing.html

Whereby(ウェアバイ)

最低限の機能のみで超シンプル。4人以下なら無料で使えるこれでいい!と思いました。入室者の顔を確認できる「ノック」機能は、インターホン感覚で安心。ネックはすべて英語であることぐらい。有料版なら12人まで利用可能です。

https://whereby.com

Wherebyの料金・機能

https://whereby.com/user/subscriptions

Facebook Messenger Rooms

4月24日(現地時間)に発表された、Facebookメッセンジャーの新しい機能「Messenger Rooms」。50人まで使える仕様ですが、26日時点で一部のユーザーに機能が解放されており、まだ8人しか入れないという情報があります。これから使えるようになっていく模様です。

早速使った人からの声では、画面共有もできそうです。ただ、カメラもしくはマイクを認識できないと使えず、パソコンとスマホ同時に使えずどちらかに切り替わるそうです。使っていたスマートフォンが熱々になったという声も。

LINE

LINEのグループビデオ通話機能では、最大200人まで時間制限なく無料通話ができます。パソコンを使えば画面共有も可能。LINEで気軽にミーティングしたい場合に良さそうです。

https://guide.line.me/ja/experts/onlinedrinkingparty.html

Apple Facetime

Appleの端末間でのみ使えるサービスです。画面共有もできないので、会議として使うには少し物足りないかも。簡単な打ち合わせなら問題なさそうです。

iPhone、iPad、iPod touch でグループ FaceTime を使う
https://support.apple.com/ja-jp/HT209022

MacでFaceTimeを使う
https://support.apple.com/ja-jp/HT208176

ライブ配信

ライブ配信は、オンライン会議に比べるとオープンで一方向の配信。SNSのライブ配信機能を使うと拡散効果も狙えて良いです。

Stream Yard

私が今とても気に入っているサービスで、2人3人とゲストを呼んで画面共有しながら話す様子を、FacebookやYouTubeにライブ配信できます。名前やその日のテーマをテキストで画面に表示できるのも魅力です。

https://streamyard.com/

Facebookライブ

Facebook上で行えるライブ配信機能です。配信後は自動的に投稿として残りますが、流れてしまうのがデメリット。4月24日に発表された情報では、今後有料のライブ配信が可能になるようです。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2004/25/news030.html

YouTubeライブ

YouTube上で行えるライブ配信機能です。配信後は自動的にアーカイブとして残ります。モバイルからの配信はチャンネル登録者数が1,000人超えないとできませんが、パソコンからなら登録者数が足りなくても配信ができます。

https://support.google.com/youtube/topic/9257891?hl=ja&ref_topic=9257610

Googleから学校向けに「オンライン授業」をする手助けとして、PDF資料を用意してくれています。
※いったん開始したライブ配信は終了するとアーカイブされURLが変わってしまいますのでご注意!!!

Instagramライブ

インスタグラム上で行えるライブ配信です。ライブ配信を開始するとフォロワーに通知が表示され、ストーリーズの先頭に表示されやすくなるため、露出効果が高くなります。配信後はストーリーズでリプレイをシェアすることでアーカイブすることができます。ストーリーズからの質問にライブで回答するなどすると、コミュニケーションに役立ちそうです。

https://www.facebook.com/help/instagram/292478487812558

Periscope

Twitter上で行えるライブ配信機能です。しかし、Twitter自体がテキストメインの文化であるため、あまり見かけない気がします。Twitterでライブといえば、ツイキャスのほうが有名かもしれません。

https://help.twitter.com/ja/using-twitter/periscope-broadcast

[参考]

Zoomだけじゃない。無料で使えるビデオ会議アプリ徹底比較……Teams、LINEのメリット・デメリットとは
https://www.businessinsider.jp/post-210635