サイバー攻撃に驚く男性

ある日突然、心当たりのない電話の電話料金「255万円」の請求が来たらどうしますか?「使っていません!」と言いたいところなのですが、残念ながら今のところは支払わなくてはならないのだそうです。

 

東京都の保険代理店に255万円の電話料金の請求が!

2010年に、警視庁が、全国で初めて「不正アクセス禁止法違反」容疑で、他人のIP電話を乗っ取り電話をかけたと言う事例を摘発。それ以降、IP電話の不正接続の被害は月数件のペースで届けがあるとのこと。

しかし今回明らかになった事例はあまりにも被害額が大きく、なんと「255万円」。被害にあったのは東京都にある保険代理店で、6台あるIP電話が乗っ取られ、知らない間に海外へ電話したことになっていたのだとか。

今年3月13日から16日までの3日間で約15,000回。通話明細書には、シエラレオネに通話時間32秒、通話料175円の記載が延々と続き351枚にも!通話明細書の束が電話帳ほどの厚さになるほどの量です。

その保険代理店は、「電話がつながりにくい」という苦情を聞いてはいたものの異変には気づかず、NTT東日本から「海外に不自然に発信している」との連絡で「何かが起きている」ことを知り、国際電話をかけられない設定にしたそうです。

ところが、翌月届いた請求書には、その不正に使われた通話分の「255万円」が請求され、被害を申し出たものの、引き落とされたというもの。

 

現在のところ、請求を回避するすべなし

IP電話主要7社のうち、NTT東・西など6社は「サイバー攻撃の可能性があっても、原則請求する」とし、一方、eo光でおなじみのケイ・オプティコムは「状況によって請求するかどうか判断する」とのこと。

NTT東日本によると、「個別の案件には答えられないが、当社の通信設備の事故以外で生じた電話料金は支払ってもらう規約になっている」のだそうです(6月12日読売新聞朝刊より抜粋)。

 

海外へ電話できない設定にしましょう

JCOMは、回線そのものがインターネットと電話とが別々なため、今回のような被害にあうことはないそうです。ですので、国際電話をかけられない設定というものもありませんでした。

eo光を利用しているあるユーザは、早速連絡して、国際電話をかけられない設定にしたうえ、使用料金の上限を超えるとメールが来る設定もされたそうです。いい対策方法ですね。

その他の、ひかり電話・KDDI・フュージョンあたりのユーザも、一度確認してみたほうが良いかもしれませんね。

法が整備されるまで、今は自衛するしかありません。みなさん、ご注意を!